コーチングにはいくつかのスキルが必要ですが、
最もシンプルかつ効果的なスキルは拡大質問と呼ばれるものです。
要するに、ひたすら具体化をしていくスキルです。
過去に実際あったケースをご紹介しましょう。
コーチとクライアントの対話です。
・いつまでたっても部下に任せられない自分がいる
┗どうして任せられないの?
・抜け漏れが発生しがちだから
┗なぜ抜け漏れが発生するの?
・タイムリーな顧客対応が必要な業務で、作業が中断しやすい
┗それでも抜け漏れなく対応できている人との違いは?
・タイムリーな顧客対応と他の仕事を両立する処理能力がまだないから
┗どうすれば両立できるようになる?
・処理の総量を広げ、かつ、完遂能力を上げる必要がある
┗処理の総量を広げ、かつ、完遂能力を上げるためにはどういう能力が必要?
・全体の事象も、個別の事象も押さえておく必要がある
┗他にある?
・何が特に重要なポイントなのかを押さえておく必要がある
┗どちらが特に課題?
・枝葉末節まで含めて全体を把握するのは困難なので、重要なポイントを押さえることが優先課題 (★課題の特定完了)
┗そのためには何かできる?
・何が特に重要なポイントなのかを伝えられていない
┗どうすれば伝えられる?
・重要なポイントを明示した業務フロー明示とそれに基づくティーチングをする
┗了解(完)
いかがでしょうか?
最後は有効打とおぼしき施策に到達しましたが、コーチは何ら指示的関わりかけを行っていません。
クライアントに内在されていた答えを共に探求していったという対話であることがわかると思います。
主訴(相談テーマ)が変わっていることにも着目しましょう。
「いつまでたっても部下に任せられない自分がいる」という相談の深層には
「部下に業務の重要ポイントを押さえてもらう必要がある」という課題が眠っていたわけです。
このケースではクライアントは自ら気づきを得ましたので、当然に納得度も高いと言えましょう。
やったことは具体化していっただけです。
コーチングの効用の一端を感じていただけたら幸いです。
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